「愛媛県の中学生は県立高校に行くためにポイントを稼がなければ手遅れになる!?」
題名のこれは愛媛県立高校入試の制度に示されています。
入試の仕組みが、「中1からの積み重ねで合格不合格決めるからねと言っています。」
愛媛県の県立高校の入試は二段階選抜を採用しています。
二段階選抜って??
受験した県立高校で2回に分けて合否が分けられるシステムです。
1回目で合格不合格が分けられて
1回目不合格だった人の中で2回目合格不合格が分けられます。
どうやって、合格不合格が決まるのか簡単に説明します。
想定:定員360人の高校の場合(志望者数400人:倍率1.11倍)
1回目の合否判定の前に
定員360人の内、推薦入試で定員の15%(54人)の合格が決まっているとしましょう。一般入試では、残り306人の枠を346人で競うことになります。(倍率1.13倍)
1回目の合否判定
1回目の合否判定でも2回に分かれます。A→Bの順番です。
A:通信簿の評定の合計(9教科の5段階評価の合計)45点✖️3学年=135点だけを見て、定員の上位9割を決めます。(約275人)この時点で残り71名は1回目不合格
B:Aを通過した人の内、学力試験(入試本番の筆記テスト)の高い順に定員の上位7割が合格(275人中214人合格:倍率1.29倍)
※通信簿は9教科です。数学や英語等の5教科と美術や音楽等の4教科は同じ点数です。4教科をおろそかにしていると後で痛い目に遭います。
2回目の合否判定
1回目のA・Bで不合格だった人(132人)から残りの合格者92人を決める。
判定材料は、「通信簿の評定の合計」、「学力試験」、「通信簿の右の欄に書かれている行動の記録等」を各高校が決めた配分に従って合計点を求め、高い順に定員を満たすように合格を決める(132人中92人合格:倍率1.43倍)。
結果として
中一から中三までの通信簿の成績が良くないと、合格のチャンスが減り、入試本番の学力試験で高い点数を取ったとしても、自分よりも点数の低い人が合格するシステムが愛媛県立高校入試です。
私の友人も◯◯さんより入試の点数良かったのに落ちたと嘆いていましたが、当たり前にある入試システムです。
「部活引退して中3の部活引退してから本気で頑張る」では遅く、中1から少しずつポイントを稼がなくてはいけません。松山市の中学生、いやむしろ中学受験しない小学生ですらも学習塾に通っている理由がそこにあります。
私は、学習塾に通わなくても家で努力できる人は問題ないと思います。
ただ、家では集中して勉強できない。勉強の仕方がわからない。いつでも教えてもらえる環境があって効率よく勉強したいという方はぜひご相談ください。